モンテローザの花のように    
合同小説


この話は、海王星美玲、樫丘深青、真城成斗(名簿順)の手によって生み出されたカオスなストーリー第3弾です。
どれほどカオスか?そんなもの読んでみればわかります。
樫丘→美玲→真城→樫丘…のようにちょっとずつ書いていったやつっす。
1枚の紙と1つのペンとその時のテンションで生み出されたお話しをどうぞ…






「これ、頼んだやつと違う…」私は、はっと息を呑んだ。

見つめた先のソレを手にもった。

何やら奇妙…いや、微妙な形をしている

例えるなら、やわらかいと思って口にしたもちが実は生焼けで

絶妙にかたかったあの時のような違和感。

店員に伝えるべきか…いや、だがしかし

「食べ…いや、刺そう」厳かに、彼女は言った。

ぶすっ。

「きゃん!!」

「!?」

思わず、私はふりかえった。…誰も居ない。ということは

信じがたいが、刺した物体から何か聞こえたコトになる。

私と彼女は、顔を見合わせた。視線は自然と目の前の物体へと向く。

「痛いわさ!!何するわさ!!」

プスッ。もう一度刺してみた。

「あふん☆」妖しげな声が漏れた。どうやらここがウィークポイントらしい。

3時間ほどそこを攻めた後、改めてその物体を眺めた。

よく見るとせ○とくんに似ているかもしれない。

3時間攻められたせいか、少しとけている。

「あのぉ、そろそろお時間の方が…」店員に声をかけられ、あわてた。

すっかり夢中になってしまった。

「ではテイクアウトで。」「かしこまりました。」

どうしてテイクアウトをせんたくしてしまったんだ。

「ひどいっ!私を捨てるのねっ!」 ホラ見ろ、彼女が怒って帰ってしまった。

「くそう!何もかもお前のせいや!!そぉれっ!」

思わずさかわ川に捨てた。その時、川の水面が金色に輝きはじめ…

「あなたが落としたのは金のアレ?銀のアレ?」

「落としたんじゃない。愛の結晶として貴殿にささげたのだ」

「ということは!?ということは!?」

「言葉に出す必要などないだろ?」

「わかった…受け取ろう。そなたのっっっアレを!!」

てーてーててーてっててー♪

愛の結晶は祝福のシンフォニーとともに夜空へと舞い上がり

世にも美しい大輪の花を咲かせたのであった。

「………咲いたっ!!!」

ガブッ。

そのとき、何が起こったのか一瞬わからなかった。なんと、

大輪の花は大きな口をあけ、微妙な形のアレを吐き出したのだった。

「わーにげろー」

「にがすかボケェッ!!!」

こんしんのドロップキック!!なぜアレに足がある!?そう思い振り返ると、

「!!こ、これは…さっき私がオーダーしたはずの…もち明太チー(ry」

「そうですお客様。これはお客様から先ほどご注文いただいた
もち明太チーズ焼きでございます」

「お前は店員!!」

「焼けてようがなかろうが、もちはもち。たしかに少し形はいびつであった
かもしれないですが…本当に大切なのは外見なのでしょうか」

「本当に…大切なもの……」

「大切なのは見た目でも固さでもなく、その本質を見抜くことなのです」

「あぁ……!!私としたことが…!!すまなかった…。……とりあえず殴らせろ」

「お客様……………ッッ!!!!!?」



――――――ちゃんちゃん♪(終)

完。









あとがき。

どうも、美玲です。
いかがでしたでしょうか?『モンテローザの花のように』
今回も浅木さんが参加できなかったので残念でならないです。
ご愛読ありがとうございました!!!