ひめ●けん    
合同小説


この話は、海王星美玲、樫丘深青、真城成斗(名簿順)の手によって生み出されたカオスなストーリー第2弾です。
どれほどカオスか?そんなもの読んでみればわかります。
美玲→樫丘→真城→美玲…のようにちょっとずつ書いていったやつっす。
1枚の紙と1つのペンとその時のテンションで生み出されたお話しをどうぞ…






象使いになる!!!そう言って彼女が旅立って早2日が立った。

夏の暑さの残る麦畑は未だ青々として、しかし時々シャランと軽やかに音を立てるのが、秋の実りを待ちわびているように思える。

彼女にとってあの出来事は多大な影響を及ぼしたものであったに違いないことは、誰の目に見ても明らかだった。

そう。あれは象印の「ジョーロだぞう」を見た時だ。

あの時、彼女は子どものように目を輝かせ「ジョーロだぞう」を見つめていた。

何を思ったのか、彼女は突然その象形のジョーロの鼻をかじった。

そう、かじったのだ、大切なコトなのでもう1回。

かじったのだ。

するとどうだろう。かじられた鼻の先から新たな生命の息吹が…!!

「出たぁっ!」

叫ぶなり、彼女はおもむろに自らの手に指輪をはめた。

「合金合体!ヒメリング!!」

神々しい光に包まれた。

しかし、その光に包まれながら、彼女は不意に、その場にヒザをついてしまった。

「変身…できない…っ!?」

ぼうぜんとする彼女をよそに、新たなる生命体は顔の中心部を徐々に伸ばしていった。

今まで見たコトのないくらい長く伸びていくソレをただ見つめることしかできずに彼女はたちすくんだ。

そんな彼女に、黄金の光を帯び始めたソレはゆっくりと近づいていく。

彼女はごくりとつばをのんだ。

「あ☆は〜ん」

象だ。黄金の象がジョーロから生まれでたのだ!!

「うぶごえ…?」

そう…これがまさに彼女の心に火をつけ、旅立たせるほどの出来事だった。

僕は麦畑を見つめたまま、ただ、風の音に耳を澄ませていた。

彼女は今頃どうしているのだろう。無事に象には出会えたのだろうか。落象とかしてないだろうか。

そして僕は今日も麦畑で彼女の事を待ち続けていた。



完。









あとがき。

どうも、美玲です。
いかがでしたでしょうか?『ひめ●けん』
今回は浅木さんが参加できなかったので残念でならないです。
そもそもね、浅木さんがいないからこんなものができあがってしまったんだ!!!←

カラオケで歌いながら、もう一つの紙にペンをはしらせつつ、こっちも書いてました。
いあ、普通にはーとのマークがでないのが悔しいです。☆←ハートだと思ってください。
あ☆は〜ん、おk。今度歌う←
任せておけ。
ご愛読ありがとうございました!!!